はるきち徒然日記

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山形県で酒蔵見学-樽平酒造さま

東京出張の帰りに、今回は東北遠征へ

目的地は、山形県置賜地方

住吉の神輿会会関係者ならご存じの、清酒「住吉」を作っておられる、樽平酒造さんへ酒蔵見学に伺いました

当たり前のように試飲が主目的ですが。。。

 

写真が順不同になっておりますが、それは素人なのでご愛嬌と思ってください

 

酒造りで使う酒母を作っておられます

この時点で甘い香りがしていました

 

酒母は麹菌が繁殖すると二酸化炭素を出し、膨らんでいきます

この後に泡を消すと先ほどのような状況になります

 

酒のもろみを造る桶です

寒いと麹菌が繁殖しないので酒にならないし、暑いと麹菌が死んでしまうとのことで、杜氏さんの技術がいるところみたいです

 

酒桶は、作り出したときは表面を砕くように混ぜるそうで、ある程度米が解けたら、長い櫂で混ぜるそうです

ここが体力勝負のようです

 

今は使われていないそうですが、以前使用していた船だそうです

この船で酒を絞るんだそうです

 

昔のいわゆる小売り用の容器ですね

時代劇でしか見たことが無かったです

私が持つと信楽焼になるので遠慮しました

 

お酒の原料であるお米です

種類によって、結構風味も違う酒になるようです

「住吉」は山田錦、「樽平」はササニシキだそうです

樽平のほうがしっかりした味わいでした

 

コモ樽を今でも販売しているとの事

 

カリフォルニア州で展示会に出展されたとの事

北カリフォルニアと言えばサンフランシスコ、ゴールデンゲートブリッジを渡ればナパバレーなどのワインの産地

酒造りの本拠地ですね

で、下の酒は焼酎です

日本酒の蔵で焼酎というイメージはなかったですが、考えてみれば米焼酎があるわけですよね

 

地域振興の一環で、焼酎も作っておられるそうです

 

手作りにこだわっておられる酒蔵さんなので、午前中に仕込みに使った道具は、水洗いの後、大きな釜で沸かしたお湯につけて熱湯消毒をしているそうです

 

このでかい釜が消毒用のおかまとの事

 

酒造りで桶の中の温度を上げるために使用する、暖気樽ですが木製を使っておられました
右下に移っているのは、最近主流の金属製の暖気樽です

 

今時、木製の暖気樽を作っているところが少なくて、メンテナンスにとても手がかかっているようです

酒を造るシーズンが終わると、たがの締め直しなどで、修理に出すとのことです

お米を蒸し上げるせいろです

ごっついです

これで1トンくらい蒸すとのことです

 

深いです

 

見ずらいですが、桶底の真ん中に穴が開いています

ここから蒸気が出てくるそうです

 

 

お酒を桶です

国税が生産したお酒からきっちり税金を取るために、各桶に容量が記載されています

1リットル単位で管理するそうです

ちなみに酒造りが始まった、あわただしい季節の今年11月に税務署の調査が入り、桶の内容料のチェックに来たそうです

さすが国税です

 

現在はまだ使用していない室(ムロ)です

 

 

こちらは見学用に開けてくださった室です

蒸しあげた米に、麹菌をふりかけ、全体に回るように台で混ぜ合わせ、パラパラになった時点で、船に入れて芯まで菌の増殖をさせるそうです

菌が増殖するという事は、室の中は温度が上がり、35度から40度くらいまで室内の温度が上がるとの事

 

酒造りで一番怖いのは雑菌で、その中で最も気を付けるのは納豆菌だとのことです

ものの本によると、納豆菌が入ると、酒がすべてダメになるそうです

 

熟成中の樽です

 

いわゆるええ酒は、木桶で熟成するとの事

 

ええ勉強をさせていただきました

昔ながらの作り方をしている酒蔵さんで、活性炭でろ過をしていない、昔の黄色みのかかったお酒を出されています

たまには出張帰りにお勉強もよかったです

最寄り駅は羽前小松駅、下車徒歩15分でした